【現役医師が解説】ホットヨガ後の頭痛の原因と改善方法&予防策

 

ママさん女医 來菜(らいな)

 

育児中のため、医療記事の執筆や監修業務に携わっています。
内科だけでなく、ジェネラルな医学知識を持つ。

 

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ホットヨガとは、室温38度、湿度65%の環境で行うヨガのことです。
ヨガは有酸素運動であり、ダイエット効果が期待でき、筋肉を柔軟にして体を整えてストレス解消効果にも注目が集まっています。
ホットヨガは最も汗をかきやすく、筋肉が最も柔らかくなる環境でヨガを行うことで、ヨガがもたらす様々な効果の増強が期待できます。

 

しかし、ホットヨガを行うと様々な体調の異変を感じる人もいます。
特に多いのは頭痛です。
ここではホットヨガによって起こる頭痛の原因と改善方法を詳しく解説します。

 

 

ホットヨガの後に頭痛…これって副作用なの?原因を知りたい!

 

ホットヨガで生じる頭痛。せっかく健康のために運動したのに逆に体調が悪くなっては元も子もありませんね。
これはホットヨガの副作用なのでしょうか?
ホットヨガの後に頭痛が起こる原因を解明します。

 

水分不足

ホットヨガは汗をかきながらの有酸素運動を目的に行います。
ですから、当然体の中からどんどん水分が失われた状態になってしまうのです。

 

その上、人は湿度が高い環境の中では喉の渇きを自覚しにくいもの。
何も感じていなくても、実は軽い脱水状態だったなんてこともあります。

 

脱水になると、体の中を流れる血液量が減ってしまいます。
頭は非常に血流が多い部分で、血液から多くの酸素と栄養分を取り込みます。

 

ですから、脱水状態になると体が酸素や栄養素とより多く取り込もうとして血管が拡張するのです。
頭の血管の周辺には多くの神経が張り巡らされており、拡張した血管が神経を圧迫することで頭痛が生じます。
特に後頭部やこめかみに痛みを感じることが多いです。


 

酸欠

ホットヨガは、高温多湿の環境を整えて行いますから、換気が行き届かずスタジオ内の酸素濃度が低下しがちです。

 

また、特に運動中に呼吸がうまくできない初心者はうまく息を吐きだすことができないことがあります。
本来吐き出されるはずの二酸化酸素が体に溜まってしまうと、相対的に酸素不足の状態となってしまいます

 

酸素不足になると、体のいたるところでより多くの酸素を取り込もうとしますから、全身の血管が拡張することになります。
これによって頭痛が引き起こされるのです。


 

血圧上昇

人は運動をすると血圧が上昇しますね。
これは、運動によって酸素が消費されるため、より早く酸素を行きわたらせようとして生じる生理現象です。

 

ホットヨガでは急激な血圧上昇は起こりにくいと言われていますが、頑張りすぎて自分の限界を超えた時に筋肉の痛みを感じることがあります。
このような刺激は血圧上昇の引き金となります。
痛みを感じてヨガを中止しても、血圧は一気に低下するものではありません。

 

血圧が上昇すると頭の圧が上昇することがあります。
その結果、脳に軽いむくみが生じて頭痛を感じます。
特に頭全体が響くように痛むのが特徴です。
痛みはすぐに治まることが多いですが、数日続くこともあるでしょう。


 

熱中症

ホットヨガは高温多湿の環境で行いますから、汗をかきやすい運動です。
汗は蒸発すると体にたまった熱を発散させる効果がありますから、通常ならこのような環境でヨガを行っても熱中症になることはありません。

 

しかし、自律神経の変調や体質的に汗をかきづらい人は熱が体にこもりやすく、あっという間に熱中症のような状態になってしまいます。

 

体に熱がこもると、体温が上昇します。
すると、皮膚に通っている血管が拡張して熱を発散しようとします。
このような生理現象は頭皮やおでこの血管にも起こり、それが表層の神経を圧迫して頭痛が起こります。
ズキズキと一部分が痛むのが特徴です。


 

ホットヨガ後の頭痛を改善する方法3選

 

ホットヨガの後に起こる頭痛には様々な原因があります。
頭痛と一括りにはできず、対策方法も異なります。
ホットヨガ後の頭痛に悩んでいる人は、思い当たる原因に合った対策を行いましょう。

 

水を多めに飲む

水分不足の一番の解決方法は水分を摂ることです。

 

ホットヨガのように高温多湿の環境で運動を行うときは1時間で1リットル程度の水分が必要とも言われています。
多湿環境やついついヨガに夢中になってしまうことで、のどの渇きを自覚しにくいこともありますが、必ず水分をこまめに摂るようにしましょう。

 

また、水分は電解質などが含まれたスポーツ用飲料水がおススメです。
ミネラルウォーターよりも体に吸収されやすく、味がついていますので飲みやすいでしょう。

 

あまりに冷やしすぎた飲み物は急激に血管を収縮させることがありますから、控えた方が無難です。室温程度の飲み物を摂るように心がけましょう。

 

参加者の少ないレッスンを選ぶ

酸素不足を防ぐには、参加者の少ないレッスンを選ぶとよいでしょう。
人数が多いと、消費される空気中の酸素も多くなりますから酸素不足になりやすいです。

 

また、人数の少ないレッスンの方がインストラクターが一人一人の状態を把握しやすく、無理のないプログラムを提案してくれるというメリットもあります。


レッスン後にカフェインを摂る

カフェインには血管を収縮させる効果があります。
ですから、運動後の血管拡張により頭痛を改善する効果が期待できます。

 

ポイントは、運動後に飲むことです。
カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶などに含まれますが、運動前に飲んで血管が収縮してしまうと運動の反動によって普段以上に血管が拡張し、頭痛が悪化することがあります。

 

しかし、カフェインは過剰に摂取すると不眠やめまいなどの副作用が起きることがありますので注意が必要です。
コーヒーを飲んでも頭痛が改善しないからといって、何杯も飲むようなことはしないでください。

 

ホットヨガには頭痛以外の副作用もあるのでご用心

 

ホットヨガで最も多い副作用は頭痛です。
しかし、頭痛以外にも様々な副作用に悩む人もいます。
頭痛の他にどんな副作用があるのか、その対処法を説明します。

 

めまい

副作用としてめまいが起きやすい人もいます。
原因は、頭痛とも共通するもので水分不足や熱中症が考えられます。
また、生理中などで貧血気味の人が無理に行うとめまいを生じることがあります。

 

対策としては、こまめな水分補給と適度な休憩です。
そして、貧血がひどいときや寝不足、疲れているときなどは無理に行わない方がよいでしょう。


 

発熱

発熱は、熱中症の症状の一つです。熱中症状態となった初期では体の表層の血管が拡張して、体にたまった熱を発散しようとします。

 

しかし、この現象でも追いつかないような熱がたまってしまうと、体温がどんどん上昇します。
特にひどい場合には40度以上の熱が出ることもあります。

 

対策は、この3つ。

  • 水分補給をしっかり行う
  • 頭痛やめまいなどの症状を自覚したら無理せずにレッスンを中止する
  • 涼しいところで休む

熱がこもっているときは体を冷やしますが、首や足の付け根にある太い血管を氷水などで冷やすと体温を素早く低下させることができるのでおススメです。

 

吐き気

脱水や熱中症では、吐き気が起こることがあります。
特に熱中症による吐き気は重度の熱中症であることを示しますから、病院受診をおすすめします。

 

また、レッスン直前に食事をすると胃の中に残った食べ物の消化が妨げられて吐き気の原因となります。

 

もちろん水分補給や適度な休憩も大切ですが、レッスンの2時間前からは何も食べないようにしましょう。
レッスン仲間との楽しいお茶やランチはレッスンが終わってから!

 

しかし、あまり空腹の状態ではレッスン中に低血糖になることがありますから、レッスン前には甘い飲み物や飴を食べて糖分を補給するとよいでしょう。

 

ホットヨガで頭痛を予防する方法

ホットヨガの副作用として起こりやすい頭痛。
できるなら、気持ちよくストレスフリーでレッスンを終えたいものですね。
ここでは、ホットヨガで起こる頭痛を予防するためのポイントをご紹介します。

 

週に1回から始める

初心者はホットヨガの環境や動きに慣れないものです。
ついつい無理をしてしまいがち。
しかし、体調を崩しては意味がありません。

 

最初の内は劇的な効果を期待して週に何度もレッスンに通いたくなるかも知れませんが、まずは週に1回のレッスンにしましょう。
徐々に慣れてきてから回数を増やせば十分です。


 

慣れるまでは休み休み行う

慣れるまではこまめに休憩を取って、水分補給を行うようにしましょう。
高温多湿の環境がつらいと感じたら、涼しい場所に移動して体を冷やすことも大切です。

 

人にはそれぞれのペースがありますから、インストラクターとよく相談して自分のペースを把握して守って下さい。


 

まとめ

ホットヨガの健康増進効果は非常に優れたものです。
しかし、高温多湿の環境で行う以上は様々な副作用は避けられません。

 

大切なのは、副作用が起こらないように注意しながら自分のペースでホットヨガの効果を最大限に引き出すことです。
どんな副作用が起こるのか、その対策方法や注意点を正しく理解し、ホットヨガに挑戦してみましょう。











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